発毛・育毛環境を整えるには、タンパク質、ビタミン、ミネラルの3大栄養素が欠かせません。
その、育毛に必要とされる大切な栄養素の1つが「亜鉛」で、現代人に不足しやすいミネラルです。
体内で既成されない亜鉛は、意識しないと摂取が難しいだけではなく、ストレスや、飲酒やタバコなどで、亜鉛は排出してしまいます。食生活や日常生活が乱れた方は、特に亜鉛欠乏症になりやすくなっています。
ここでは、亜鉛不足がもたらす脱毛症・抜け毛のリスク。1日の亜鉛の摂取目安。過剰摂取の注意点。そして、効果的に亜鉛を摂取する方法を解説します。
亜鉛不足の脱毛症・抜け毛リスク
亜鉛は、皮膚、肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となっています。
骨の成長や肝臓、腎臓など、新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。
髪や頭皮の成分のほとんどは、タンパク質で構成されています。
髪や頭皮の原料となるタンパク質が十分にあっても、ビタミンやミネラルなどが不足していると、このタンパク質の合成がうまくいかずに健康な髪や頭皮が育ちません。
亜鉛が不足すると、必要なタンパク質を摂取しても、吸収・合成できない状態になります。よって、亜鉛不足は、毛髪や頭皮の成長を阻害します。
亜鉛不足によって、成長が阻害された状態が続くと、髪が抜けても新しい髪が生えずに抜け毛が多くなったり、十分な栄養が行き渡らないために白髪が増える原因となるのです。
亜鉛不足は、抜け毛や白髪の原因になるだけではなく、様々な健康に影響を及ぼします。
亜鉛不足がもたらす代表的な症状味覚障害
皮膚炎
貧血
食欲不振
記憶力の低下
免疫力の低下
視力の低下
爪や皮膚の異常
亜鉛の必要摂取量
日本人の食事摂取基準(2015年版)では1日の摂取の推奨量は18~69歳の男性で10mg、18~69歳の女性で8mgとなっています。
食生活の乱れは、亜鉛の吸収を阻害したり、摂取した亜鉛を排出させてしまう原因となります。現代を取り巻く環境は、亜鉛不足になりやすい環境となっています。
摂取に気をつけるだけではなく、食生活自体を見直すようにするのが理想的です。
亜鉛の過剰摂取に注意…健康被害をもたらす(詳細を次章で説明)
食物繊維やフィチン酸(穀類、豆類に多い)取りすぎに注意…亜鉛の吸収を妨げる
添加物に注意…加工食品に多く含まれる食品添加物は、亜鉛の吸収を阻害
アルコールを飲みすぎない…アルコールの摂取は、亜鉛の排出量が増加
亜鉛を豊富に含む食材
ビタミンCやクエン酸と一緒に摂取すると、亜鉛の吸収性を高めてくれます。
また、加熱することによって亜鉛の含有量が増えます。ただし、加熱した場合、減少してしまうミネラルやビタミンがあることに気をつけてください。
亜鉛は、魚介類、肉類、海藻、野菜、豆類、種実類に多く含まれます。
特にカキ(牡蠣)には100gあたり13.2mgと多く含まれるほか、うなぎの蒲焼100g(1串)には2.7mg、豚・肝臓(レバー)生100gあたり6.9mgと魚介類や肉類のほうが多く含まれています。
その他に亜鉛を豊富に含む食材は、牛ヒレ肉、納豆、ほうれん草、数の子、からすみ、粉パプリカ、ピュアココア、アーモンド、ゴマ、高野豆腐などです。
亜鉛を多く含む食材は、牡蠣、鰻、レバーなど、人によっては苦手とする食材が多くなっています。
かと言って、ココア、アーモンドやゴマだけで、1日の摂取量を毎日カバーするのは難しくなっています。
その場合は亜鉛サプリメントの摂取がおすすめです。ただし、亜鉛の過剰摂取は健康被害を及ぼすことがあるので、摂取量には注意が必要です。早速、次章で詳しく説明していきます。
亜鉛の過剰摂取に注意
通常の食事による、亜鉛の過剰摂取の可能性は低いですが、サプリメントなどによる過剰摂取が続くと、銅欠乏、貧血、胃の不調など様々な健康被害が生じることが知られています。
耐容上限量は18~29歳の男性で40mg、30~69歳の男性で45mg、18歳以上の女性で35mgと設定されています。
亜鉛過剰摂取の悪影響銅欠乏
吐き気
嘔吐腎障害
免疫障害
上腹部痛
消化管過敏症
下痢
おすすめの亜鉛
亜鉛は、割と低価格で購入が可能なので、深く悩まずにとりあえず亜鉛摂取を始めてみてはいかがでしょうか?
アマゾンで500円前後にて2ヶ月分の亜鉛が購入可能です。
まとめ
ミネラルとビタミンの不足は、タンパク質の合成を阻害
亜鉛不足は、タンパク質合成阻害→毛髪と頭皮の成長を阻害
食物からの摂取が難しい場合は、サプリメント
亜鉛の過剰摂取に注意
育毛と発毛には、その他にも必須となるミネラルやビタミンがありますが、一番、食べ物からの摂取が難しいのが亜鉛です。
毎日の食事から亜鉛を摂取するのが理想的なのですが、毎日、牡蠣を購入しつづけるのは難しいですし、鰻は大好きだけど高い。そしてレバーは苦手。
トッピングにゴマを利用、休憩時のドリンクにココアを飲んだりと、ごく少量なら亜鉛を摂取できるのですが、これだけで、私の亜鉛必要量である8mgには、とうてい及びません。
もし、薄毛・抜け毛・脱毛症の対策としてサプリメントを検討しているなら、まずは亜鉛がおすすめです。
亜鉛単体ではなく、亜鉛を多く含む牡蠣エキス系のサプリメントは、亜鉛以外のミネラルやビタミンもバランス良く摂取できるので、おすすめですよ。
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