どうして地肌(頭皮)がかゆくなる?
地肌の痒みは、乾燥や刺激を受けることで起きます。つまり、痒みは、地肌が刺激を受け炎症を起こしているサインです。
炎症には、大きく分けて2つに分けられます。
乾燥による「乾燥性皮膚炎」です。
逆に、皮脂が過剰に分泌されることによる「脂漏性皮膚炎」です。
頭皮の痒みと共にフケを伴う場合、乾燥したパラパラしたフケは「乾燥性皮膚炎」であり、髪に残るような湿ったフケは「脂漏性皮膚炎」であることが多くなっています。
「脂漏性皮膚炎」の場合は、痒みと共に、頭皮の匂いが気になる場合もあります。
頭皮の痒みで頭皮が傷んでいる状態が続くと、抜け毛増加、薄毛に進行していくこともあるので、早めの対策が必要です。
この記事では「乾燥性皮膚炎」「脂漏性皮膚炎」の特徴と、その対策を解説していきます。
頭皮の乾燥「乾燥性皮膚炎」による痒みの原因と対策
皮脂が適切に分泌されると、頭皮に皮脂膜を形成します。
皮脂膜には、水分の保湿機能と、細菌などが体に入り込むのを防ぐ抗菌機能があります。この2つの機能によって、皮脂膜が、刺激から頭皮を守ってくれます。
しかし、何らかの原因で皮脂が少なくなってしまい、皮脂膜を作れなくなると、十分な肌の保水ができなかったり、最近が皮膚から侵入し、炎症を起こすきっかけとなってしまいます。
原因の一例
- ストレス
- 寝不足
- 喫煙
- 飲酒
- 油っこい食べ物や、甘いものの多量摂取
- 季節の変化
- シャンプーやパーマ、カラーリング剤からの外的刺激
頭皮の乾燥は、顔や手などの乾燥と、同じ原理です。手を例にとると、冬などの乾燥する時期などは、ひび割れやアカギレを起こすことがありますが、皮膚でも同じような状態が起こりえます。
日差しの強い夏や、乾燥した冬などは、特に、この乾燥性皮膚炎を起こしやすい時期です。痒みだけではなく、フケが発生してしまうこともあります。
「乾燥性皮膚炎」対策
頭皮が乾燥しやすい時期などは、特に頭皮の保湿をしっかり行い、頭皮の皮脂が落ちるのを予防しましょう。
また、夏などは、ついつい、ゴシゴシと髪の毛を洗ってしまいがちになるかもしれません。髪の洗いすぎや、ゴシゴシと強く洗うと、必要な皮脂までも洗い流してしまいます。
「乾燥性皮膚炎」おすすめシャンプー
余分な皮脂を落とさないために、シャンプーの種類を、洗浄力の強すぎない、肌に優しいタイプを選ぶようにしましょう。
アミノ酸系シャンプーなど、必要な汚れは落とすけれど、刺激が少ないタイプがおすすめです。
頭を洗う際には、爪を立てないように気をつけてくださいね。
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湿疹による頭皮「脂漏性皮膚炎」の痒みの原因と対策
皮脂が過剰に分泌されることによる炎症です。
乾燥性皮膚炎は、パラパラと落ちる、乾いたフケを伴うことが多いのですが、脂漏性皮膚炎の場合は、皮脂のベタつきや、皮脂の匂いなどを伴うことがあります。
フケがでる場合、掻いた時に爪や髪に残るような、湿ったフケを伴うことがあります。頭皮にカサブタができるのも、このタイプの皮膚炎です。
人の皮膚には、常在菌と呼ばれる微生物が数多く住んでいます。これらの菌は、肌の健康を守ったり、病原菌の繁殖を防いだりするものなど、役に立つものがあれば、悪影響を与える菌も存在しています。
悪影響の菌として挙げられるのが、常在菌(マラセチア菌)です。マラセチア菌が皮脂を分解してできる成分は、頭皮を刺激し、炎症を起こす原因となります。
頭皮に刺激が加わると、より多くの皮脂を分泌して、皮脂膜を作り出すことにより肌を守ろうとする機能が働きます。
マラセチア菌が、この新しい皮脂を分解すればするほど、悪影響を与えるマラセチア菌の分解成分も、新しく既成されてしまう悪循環が発生します。
「脂漏性皮膚炎」対策
前述の通り、頭皮への刺激は、マラセチア菌分解物の増加によって、乾燥性皮膚炎を悪化させます。
従って、強く頭皮を引っ掻かくことは避けたほうが良いでしょう。
痒いのでついつい、かきむしりたくなってしまいますが、それが、さらに強い炎症を引き起こす原因となってしまいます。
絶対に、頭皮は引っ掻かないでください。
マラセチア菌の繁殖を抑えられる抗真菌薬入りのシャンプーや、痒み防止成分が入ったシャンプーなどに切り替えることがおすすめです。
「脂漏性皮膚炎」おすすめシャンプー
抗真菌薬入りのシャンプーや、痒み防止を掲げるシャンプーは多くありますが、私の一番のおすすめはポーラ化粧品「FORM(フォルム)」シャンプーです。
「」にて、使用レビューとして詳しく説明していますが、アットコスメでも「痒みが止まった」「頭皮の嫌な匂いがなくなった」と、頭皮爽快感と効果に、抜群の評価を得ているシャンプーです。
私自身、頭皮の痒みで悩んでいたので、複数のシャンプーを試しましたが、このシャンプーは使用した初日から効果を実感できました。
老舗化粧品メーカーであるポーラの製品にも関わらず、値段がお手軽なのも、おすすめできる点です。
ただ、どこのドラッグストアにも置いてあるようなタイプの商品ではないので、ネット購入が手軽な購入先となります。
多くのFORM(フォルム)取扱ネットショップがありますが、化粧品サンプルおまけや、美容情報誌が送られてくるようになるポーラ公式ページでの購入がおすすめです。送料も、購入金額に関係なく無料となっています。
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頭皮環境の改善方法
ここでは、具体的な頭皮環境の改善方法を解説していきます。
頭皮の刺激を抑えたり、健康な頭皮と髪の既成に必要な環境を整えることで、頭皮の痒みを改善する対策です。
生活習慣の見直し
まず、一番最初に取り組んで頂きたいのが、生活習慣の見直しです。
仕事が忙しかったり、ストレスを抱えていると、暴飲暴食をしたり、十分な睡眠が取れてない日が続くことがあるでしょう。
生活習慣の悪習は、身体へのダメージはもちろん、地肌へのダメージ原因であることを意識し、できることから、意識的に取り組んでください。
☑️ バランスの良い食事
☑️ 深酒をしない
☑️ タバコを控える
☑️ 適度の運動
☑️ 十分な睡眠時間
血行を良くして、体内時計を整える
喫煙は、結構を悪くし、頭皮へ栄養が届くのを阻害します。
また、睡眠不足などによる体内時計の崩れは、成長ホルモン分泌を阻害し、健康な髪や頭皮の既成を阻害します。
適度な運動は、結構を良くするだけではなく、体内時計を整えてくれる効果があります。運動を始めるのが難しい方は、最低限、十分な睡眠時間を取ることから始めてください。
摂取が難しい栄養素はサプリでカバー
栄養バランスの崩れた食事は、髪と頭皮の既成に必要なミネラルやビタミンなどの栄養不足となります。
髪と頭皮の原料が、極端に不足すると、抜け毛が増加したり、頭皮が乾燥し炎症を起こすことがあります。
特に、食事からの摂取が難しい栄養素に「亜鉛」が挙げられます。亜鉛は、髪の既成に大切な役割を果たすので、サプリなどで補なうのがおすすめです。
ヘアケア製品の見直し
ヘアケア見直しは、短期間に痒み防止効果が期待できる対策です。
まずは、毎日使用するシャンプーの見直し、次に定期的に行っているパーマやカラーリング剤を控えたり、変更することから始めてください。
余裕があれば、保湿を頭皮ケアメニューに付け加えたいところです。毎日でなくても、週に1回、オイルなどでしっかりと保湿する日を作ってあげると良いでしょう。
☑️ シャンプーなどのヘアケア製品の見直し
☑️ パーマや、ヘアカラーを控える
☑️ ヘアカラーを、ヘナなどの天然のカラーリング剤へ変更する
頭皮保湿ケア製品を追加
シャンプーについては、先に説明したように刺激の少ないタイプに変更することがおすすめです。
追加で、天然植物性オイルなど、頭皮保湿用ケア製品を付け加えてあげると良いでしょう。特におすすめしたいのは「アルガンオイル」です。
オリーブオイルの10倍以上のオイレン酸を含むアルガンオイルは、保湿力が非常に高いオイルです。匂いは、ほぼ無臭で、癖なく使えます。また、オイルなのにベタつかない、なのにしっとりと潤います。
私は、頭皮ケア目的で購入したアルガンオイルですが、顔やボディまで、全身で利用しているリピートオイルです。1本で全身使える万能オイルなので、コスパも高いです。
アルガンオイルの効能については「アルガンオイル購入前に必読!スキンケア効能と、頭皮への育毛効能」にて解説しています。
パーマやカラーリングを控える
パーマや、白髪染めなどのカラーリングに使用されている強い薬剤は、髪や頭皮を痛めるだけではなく、抜け毛増加や、地肌の炎症の原因となります。
カラーリング剤には、ジアミンという成分が使用されていますが、深刻な健康被害をもたらした症例が、多数報告されています。
「薄毛女子が解説。毛染めによるアレルギーに要注意!怖いジアミン系白髪染め」にて詳しく炎症の写真と共に解説していますが、普段は同じ薬剤で問題なかった方でも、何かのきっかけで強い炎症を発することがあります。
カラーリングの回数を1ヶ月に1回から、2ヶ月に1回と間隔を開けたり、ヘナなどの天然植物パウダーを用いたカラーリングに変えることがおすすめです。
私自身、脱毛症を発症してから、ヘナ染めに変更しています。ヘナでしたら、髪と頭皮を痛めないので、使用頻度にこだわる必要がありません。
ヘナについては「初心者必読!絶対知るべきヘナ知識を超わかり易く解説!メリット・デメリットetc」にて、詳しく解説しています。
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痒みは、抜け毛増加のサインかもしれない!?
上記を試してみて、それでも痒みが改善されない場合や、頭皮にただれや赤みが見られる場合は、皮膚科などの医療機関の診断を受けるようにしてください。
ステロイド塗り薬など、適切な対策をアドバイスしてくれます。
痒みを放っておくと、前述の通り、抜け毛増加や薄毛へつながる可能性があります。痒みは、体からのサインですので、早めに対応してください。
脱毛症を患っている方には、すでに頭皮の痒みで悩んでいる人も少なくありません。実際に、私がその1人です。
私自身、初めて円形脱毛症を見つけた頃、異常に頭皮が痒くなりました。
ボリボリと掻きすぎは、もっと地肌を痛めてしまうと自制しようとしたものの、ひどい痒さが続きます。わかっていても痒さに我慢できずに、爪を立てて引っ掻き回してしまっていました。
実体験を通じて、私の場合は、痒みの強さと抜け毛の量が比例しています。痒みがひどかった時期は、抜け毛もひどかったです。
現在は、意識的に健康的な食事を取るようにし、悪習を控えるようにしています。また、使用している頭皮ケア製品選びに気をつけています。
その効果か、現在、少し痒みがある時もありますが落ち着き、抜け毛も減少しました。
現在、私が頭皮ケアで使用している製品の商品レビューは以下の通りです。
育毛剤ですが、痒みと共に、抜け毛が気になっている方に、ぜひ使用をおすすめしたいです。
私が使用している「デルメッド育毛剤」は、正規サイズの育毛剤を、初回お試し価格2000円(送料込)で購入できるので、試して損がない商品です。
軽いメンソールが入っているので、頭皮の痒み防止に有効だっただけではなく、使い始めて1ヶ月を超えた頃から、抜け毛の減少を実感し始めました。
手軽な価格なだけでなく、効果を実感しやすい商品なので、私の一押しです。詳しいレビューは「女性用育毛剤「デルメッド ヘアエッセンス」レビュー」をぜひ、一読ください。
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