抜け毛・薄毛・脱毛症の大敵は、頭皮を痛めることです。
一般的なヘアーカラー剤はアルカリ性であり、弱酸性の頭皮を痛めてしまうので、ヘアカラーは頭皮の問題を抱える方の利用はNGです。
この記事では、頭皮そして髪の毛を痛めることなく、白髪を目立たなくする・染める、自宅でケア出来る白髪染め方法を紹介します。
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白髪染めの製品分類
皆さんが使う毛染めの種類は、大きく分けて「永久染毛剤」「半永久染毛料」の2つに分かれます。
美容院やドラッグストアで販売されている二剤式の毛染めが「永久染毛剤」。いわゆる頭皮と毛髪を傷める成分、ジアミン系のカラーリング剤です。
一方、ヘアマニュキュアや、カラーリンスやトリートメントなどは「半永久染毛料」と呼ばれます。いわゆる非ジアミン、もしくはノンジアミン染料と呼ばれます。
抜け毛・薄毛・脱毛症に悩む方は、すでに頭皮が弱っていたり、刺激を受けやすい状態です。頭皮を傷めたり、かぶれや痒みの原因となるジアミン系染料は絶対に避けるべきです。それでは、具体的にジアミン系染料と非ジアミン系染料にどのような特徴があり、非ジアミン系染料にはどのようなオプションがあるのか解説いたします!
永久染毛剤(ジアミン系)
美容院で使用、ドラッグストアで販売されているカラーリング剤は、(1)医薬部外品の染毛剤に種類が分けられ、美容院やドラッグストアで販売されているカラーリング剤は①永久染毛剤に分類されます。いわゆるジアミンが配合されている、つまりはアレルギー誘引物資が含まれているカラーリング剤です。
これらのカラーリング剤は、アルカリ性成分によって、キューティクルを開き、脱色成分により色を抜いた後に、カラーリング剤を内部から浸透させます。よって、色持ちや発色は良いのですが、毛髪への痛みが激しくなります。また頭皮についた薬剤は、頭皮を傷め、アレルギーの原因となることも。
ポジティブ色持ちが良い
発色が良い
黒髪をかなり明るくできる
バリエーションに富んだ色味
ネガティブ頭皮・毛髪を傷める
ツンとした刺激臭
アレルギー原因
薄毛・抜け毛の原因
半永久染毛料(非ジアミン系)
一方、(2)染毛料は化粧品に分類され、非ジアミンを含まず、健康を害したり、頭皮と毛髪を傷めることのない染料が①半永久染毛料です。ヘナ、ヘアマニュキュア、カラートリートメントやシャンプーなどが、半永久染毛料の商品に当たります。
これらのカラーリング剤は酸性であり、キューティクルを開くことはせずに、表面を色でコーティングしていきます。 永久染毛料ほどは発色・色持ちは弱めですが、頭皮と毛髪を傷めません。また、保湿成分・育毛成分を配合している製品も多く、頭皮と毛髪を守るだけではなく、頭皮コンディションや手触り等を改善させてくれます。
染色成分に植物性染料が使われていることが多く、染料成分に使用されている植物に対する、植物アレルギーをお持ちの方はアレルギー反応が出てしまうことがあります。パッチテストをするなど、事前に植物アレルギーチェックが必要です。
ポジティブ髪と頭皮を傷めない
敏感肌でも安心して使える
嫌な臭いがしない
短時間・簡単に利用できる
ネガティブ染まりは緩やか
色持ちは短め
シャンプーの度に徐々に色落ち
繰り返しの使用が必要
各白髪染め製品の特徴
ここでは、さらにそれぞれの製品特徴を解説していきます。
1. ヘアカラー
アルカリ剤で髪の表面に穴を開け(キューティクルを開かせる)、脱色剤と酸化染料を浸透させる方法です。一般的なカラーリング剤がこのヘアカラーです。1回で深く染まり、色合いもコントロールしやすいのですが、髪や頭皮を痛めます。繰り返しのカラーリングで、髪はパサパサで艶がなくなってしまいます。被れや湿疹、赤みなどの、アレルギー反応を起こすことも。
2. ヘアマニュキュア
脱色しないので、ヘアカラーほど痛みませんが、色持ちはしません。地肌につくと、しっかりと色がついてしまうので、美容師さんの技術が必要です。
おしゃれ目的のカラーリングの場合、髪色トーンを明るくし、色調を帰るのがするのが目的です。これらのカラーリング剤は、ブリーチで髪色を明るくして、その上に色をのせていくのが基本です。このブリーチが、頭皮、そして髪への大きなダメージとなります。
一方、ヘアマニュキュアには、このブリーチ剤が含まれていません。今ある髪色に、色をのせていくイメージです。なので、黒髪の方が、明るい髪色にしたい場合には難しいのですが、白髪をしっかりカバーする力があります。
3. ヘナカラー
薬草を使った白髪染めです。100%天然素材です。トリートメント効果があり、地肌だけではなく、髪にも優しく働きかけます。
アレルギーや地肌に対する負担もなく、髪の毛や頭皮にダメージを与えず、白髪を染めることができます。ハーブの香りに包まれて、髪と頭皮、両方のケアができます。デメリットとしては、時間と手間がかかる割には、染色力はやや弱めと言われています。
基本、染まりは赤ぽくなります。同じく天然素材のインディゴを後染めすることで青みがかったグレーに仕上げることが可能です。特有の匂いがあり、塗布時間は最低でも30分です。初めて利用の場合は1時間以上必要です。
日本のメーカーなら「PIA(ピア)」がおすすめです。安心できる天然ヘナ専門店で、販売しているヘナは、自社農場で生産から完全管理をし、定期的に成分検査も行いHPで公表しています。また、色味などが選べるヘナのバリエーションが多いのが魅力です。
「ぴあ」のヘナを使用したレポートは、下記の記事をご参照ください。
ヘナ染めについて、詳しく説明した記事をご参照ください。
関連記事 薄毛・脱毛症に悩む方の白髪染めに最適。「ヘナ染め」メリット・デメリット
関連記事 偽ヘナに気をつけて!植物100%表示に劇薬が含まれていることも!
関連記事 ヘナ染め美容院を選びに迷っていませんか?失敗しない、正しい選び方。
4. 白髪染めトリートメント
緩やかに髪の中にカラーを入れていきます。繰り返し利用しても、髪の艶やキューティクルは失われません。普段の洗髪にすぐに取り入れられる手軽さ、地肌へのダメージがないのが魅力です。
徐々に白髪が色付き、目立たなくしていくタイプのトリートメントです。シャンプータイプもあります。
1回で完全に目立たなくなる訳ではなく、複数回の使用で、色が安定し、白髪が周りの毛と馴染んできます。毎回のシャンプーの度に、少しずつ退色します。なので、毎回の洗髪に継続して使用することが必要です。
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商品選びに困ったら
頭皮に優しい非ジアミン系商品。どのタイプの商品を選ぶかは、製品特性、あなたの好み、時間の余裕、ライフスタイルを考慮して選ぶのが良いでしょう。
手軽に始めたい
カラーリングシャンプー・コンディショナーの使用がおすすめです。普段のシャンプーやコンディショナーを置き換えるだけなので、手間もかかりません。染まりは、緩やかで、色落ちも早いのですが、1週間に2、3回の使用で白髪をカバーすることができます。色が定着するまでは5回ほどの連続使用が必要です。
このタイプ製品使用レポートPOLAグローイングショット
しっかり染めたい
ヘアマニュキュアの使用がおすすめです。カラーリングシャンプー・コンディショナーに比べると、初回使用から深染めできます。塗布時間は製品ごとに異なりますが、10分程度の塗布でカラーリングが可能です。最初に色がのるまでは、3回ほどの連続使用が必要ですが、それ以降は1週間から10日サイクルの使用で白髪カバーが可能です。
髪の内側からケアしたい
毛髪の内側から強くするにはヘナがおすすめです。ヘナは頭皮にもしっかり栄養を与えるだけではなく、キューティクルが開き傷んだ毛髪の内部組織にヘナ成分が入り込むことによって、髪を強く、コシとハリを与えることができます。
準備や塗布時間が長めなので、時間に余裕がある方向けです。
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