ヘナ染めは、頭皮・毛髪を傷めることない天然素材を用いたカラーリング方法です。頭皮・毛髪をしっかりトリートメントしながら、色のトーンを変えたい方や、白髪染めに有効です。
ヘナ染めは自宅でも可能ですが、美容院でも施術することが可能です。こんな方には、美容院でのヘナ染めが最適です。
- 自分でカラーリングするのは難しそう。
- 最初はプロに任せて、今後、自分でホームケアしたい。
- ヘナ染め専門家のカウンセリングを受けながら、正しくヘナ染めしたい。
ただし、美容院でのヘナ染めは、どの美容院を選ぶかが、とても重要になります。絶対に頭皮を傷めたくないという抜毛・薄毛・脱毛症の方は、特に美容院選びに注意して頂きたいです。
この記事では、ケミカルヘナ、正しい美容院の選び方を説明します。
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ヘナ染めメニューに潜む化学成分入ヘナ
天然素材100%のヘナ染めの認知度は上がり、特にナチュラル志向の女性からの人気を集めています。そんな背景もあり、現在では一般的な美容院でもヘナ染めをメニューに揃えている店舗も増えてきました。
でも、ちょっと待ってください!メニューにヘナ染めを揃えている場合でも、化学成分が含まれているヘナを利用しているケースも少なからずあります。
あなたが添加物なしの天然ヘナを期待していたものの、施術されたのはカラーリング効果を強めた化学成分入りのヘナである可能性もあります。化学成分入りなので、頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまいます。
美容院によって利用するヘナ品質やタイプ(無添加or化学成分入)に差が出るのは、美容院の方針によるところが多くなっています。
なぜ、ヘナに化学成分を入れるの?
一般的なカラーリング剤のようにカラーパターン豊富ではありません。
ヘナ自体はオレンジ味や赤味を持ったトーンに仕上がります。同じく天然素材であるインディゴを後染めすることで、ダークブラウンに仕上げることも可能です。ヘナとインディゴの分量加減で、多少の色バリエーションを作り出すことは可能ですが、非常に限られたカラーのみとなります。
また、ヘナは髪の毛のトーンをヘナらしい色合いに変えることはできますが、黒髪を明るくすることはできません。
化学成分を入れることによって、このカラーバリエーションを増やすことができます。また、黒髪でも明るみを持たすことができるのです。
こういった化学成分入りのヘナは「ケミカルヘナ」と呼ばれています。
どんな化学成分が入っているの?
ケミカルヘナには、少量ですが、酸化染料であるジアミンやアルカリカラーが入っていることがあります。
ジアミンは、一般的なカラーリング剤にも広く使用されている成分です。ジアミンは、アレルギーを起こしたり、頭皮・髪の毛を傷めます。
アルカリカラーは、髪をブリーチして薬剤を浸透、カラーの発色を良くする作用があります。肌にピリピリとした刺激を与えるアルカリ剤です。
これら酸化染料が配合されることにより、天然ヘナよりも発色が早く、オレンジだけではなく、にブラウン・ダークブラウン・ライトブラウン・ブラックなどのカラーバリエーションが加わります。
抜毛・薄毛・脱毛症を患っている方は、極力、ジアミンなどの参加染料を避けてください。既に頭皮・毛髪がSOSを出している状態に、刺激・ダメージとなるジアミン系カラーリングは症状を悪化させる危険が大きいからです。
ケミカルヘナは、カラーリング方法の1つであり、非難されるべきものではありません。ヘナのトリートメント効果を得ながら、しっかりとしたカラーリングをする手法です。美容師がきちんとした説明を行い、お客様が理解した上での施術をすることには、全く問題はありません。
問題なのは、ケミカル配合であるにも関わらず「天然100%ヘナ」として製造・販売、施術することです。これは「偽装ヘナ」に当たります。偽装ヘナは重大な健康被害さえ起こしかねない、危険なものです。
危険な偽装ヘナについては、こちらの記事で詳しく説明しています。合わせて、ご参照ください。
ヘナ染め美容院3つのタイプ
抜毛・薄毛・脱毛症に優しいカラーリングオプションとして「絶対に、頭皮と髪の毛を痛めたくない」方には、「添加物なし・100%植物原料ヘナ」でのヘナメニューを揃えている美容院を探す必要があります。
美容院検索サイトホットペッパービューティーにて「ヘナ」をキーワードに検索すると、全国に6千以上の美容院が見つかります。ただし、美容院の中でヘナの①知識 ②技術 ③経験を併せ持った美容院は、僅かしかありません。
まずは、ヘナを扱う美容院を3つのタイプに分けて、美容院の特徴を説明します。
1. 一般的な美容院
一番多く見られるヘナ染め取り扱い美容院。
ヘナ染めがありますが、トレンドとしてメニューに揃えているだけ。お店としてヘナ染めをお勧めしている訳ではなく、あくまでもカラーリング・オプションの1つ。
お店としてお勧めをしていないので、スタッフのヘナ知識は低く、当然、経験や技術も低い。天然ヘナではなく、ケミカルヘナ使用も多い。ヘナの原材料の確認が絶対に必要。
2. 頭皮ケアにこだわる「意識が高い系美容院」
頭皮・毛髪ケアへの意識が高い美容院。
美容院のPRとして、ケア系であることを大きく掲げている。ヘナに限らず、様々なタイプのケア系メニューを揃えているのが特徴。
スタッフの頭皮・毛髪ケアへの知識が高いものの、ヘナ染めはオプションの1つ。他にも、頭皮・毛髪に優しいカラーリングメニューを揃えている。お勧めされるカラーリング方法は、店の方針による。
同じ美容院でも、美容師の得意・好みによって、薦められるカラーリングは異なる。よって、ヘナの知識・経験・技術の高さは、お店やスタッフによってバラツキがある。
天然ヘナと、ケミカルヘナの両方をメニューに揃えているケースもある。
3. ヘナ専門の美容院 オススメ!
カラーリングメニューにヘナ染めだけを提供している「ヘナ特化サロン」。
数が、非常に少ないです。店舗全体でヘナに取り組んでいるので、全ての美容師が、ヘナ染めのエキスパート。ヘナの知識・経験・技術は、3つの美容院の中で、一番高い。
塗布のみサロンで行い、頭をラップで丁寧に包んだ上で、自宅でシャンプーするオプションを揃えているサロンもある。コスト的にも、かなり割安になる。
正しい美容院の選び方
前述の通り、ヘナ染めを扱う美容院の数は多いものの、「添加物なし・100%植物原料ヘナ」を利用し、かつ、①知識②技術③経験を併せ持った美容院は僅かしかありません。
その僅かな美容院を選ぶ、3つのポイントを説明します。
1. ヘナについて、しっかり説明している
Hot Pepper Beauty店舗紹介や、HPにて、ヘナについてしっかり説明している美容院は、美容院全体としてヘナ染めをお勧めしています。
そういったケースでは、知識の面でしっかりとトレーニングを受けています。美容院全体で、ヘナ染めをお勧めしていることで、ヘナ染めの経験と技術も高くなっています。
具体的には「①なぜヘナ染めが良いのか ②どんな種類のヘナ原料を使用しているか ③どんな方にお勧めなのか」こういった項目をきちんと説明している美容院が信頼できます。
一方、ヘナ染めをメニューの一覧に取り入れているものの、説明がない・少ない美容院は、ヘナ染めのトレンドを追っているだけで、知識・経験・技術が乏しい可能性が高いです。使っているヘナも、化学成分入りである可能性もあります。
2. パッチテストを実施している
添加物なし、100%食物原料である安全なヘナでも、植物アレルギーをお持ちの方には、アレルギー反応が出ます。
あなたが、ヘナに対する植物アレルギーを持っているか、事前にパッチテストでの検査を実施している美容院は、ヘナ利用に対する高い知識と、正しい利用を行っている美容院です。
3. 質問に対して、しっかり答えられる
「ヘナ染め専門美容院」であれば、全美容院が、質問だけではなく、しっかりとカウンセリングをしてくれるでしょう。ただ、話しているスタッフが若すぎるなと思った場合、店長や、お店に長い美容師を指名すると良いでしょう。
「意識が高い系美容院」の場合、スタッフによってバラツキがあります。電話等での質問の際には、ヘナ染めを希望していることを伝え、ヘナ染めを得意としている美容師さんと話すことを希望してください。
こう言う、美容師トークに気をつけて!
あなた自身が「カラーリングに何を求めるのか」ハッキリと自覚していないと、美容師トークに乗せられて、本当の希望やニーズに反したカラーリングを施してしまう可能性があります。
特に、一般的な美容院、意識が高い系美容院では、美容師の好みや、お店の方針で推奨するメニューを、薦められることが多くなっています。
絶対に頭皮にダメージを与えない方法(つまりヘナ染め)を希望するのか。もしくは、仕上がりの色に優先順位を置き、多少のダメージは許容範囲中なのか。来店前に、あなたの希望をハッキリさせておきましょう。
絶対に頭皮にダメージを与えたくないのに、行った美容院で取り扱っているヘナが、化学成分入りだったということもあります。その為にも、来店前に、しっかりとお店について確認することが大切です。
特に、気をつけた方が良い美容師トークを紹介します。
「ヘナは色を選べないので〜」
メニューの一部にヘナ染めを揃えている美容院の場合、「ヘナは色を選べないので〜」と、別のカラーリング方法をお薦めされる場合があります。
美容師の好みや、頭皮ケアに対する意識によって、お薦めされるカラーリング方法が異なることを念頭に置いておきましょう。
美容師の言う通り、一般カラーリング剤のように色パターンが豊富ではありません。天然ヘナ染めは、色がすぐに発色しませんし、天然素材なので、作れる色パターンに限りがあります。
「頭皮ケアか、発色か?」あなたの優先順位を明確にしておきましょう。
「うちのヘナは早染めできます」
早染めを売りにするヘナには、大抵がケミカルヘナです。ケミカルヘナと天然ヘナのきちんとした説明もなしに、頭皮が傷まないヘナとして紹介している場合は、美容師の知識不足です。
ケミカルヘナの特徴をきちんと理解した上で、そういったケミカルヘナ染めを利用することに問題はありませんが、美容院はきちんとした説明をする義務があります。
抜毛・薄毛・脱毛症に悩む方は、症状を悪化させないためにも、100%天然ヘナを選ぶようにしてください。
まとめ
ヘナ染めをメニューに揃えた美容院は増えていますが、あなたのニーズと頭皮の状態を考慮した上で、信頼できる美容院、そして美容師さんを選んでくださいね。
こちらの記事では、全国のお薦めのヘナ染めサロンをエリア別に紹介しています。
美容院でのヘナ染め後に、伸びた白髪ケアは、自宅でのヘナがおすすめです。伸びた白髪だけなら、不器用な方でも、難なくケアできます。
自宅用ヘナは天然ヘナ専門店「ピアオンラインショップ」がおすすめです。高品質な天然ヘナがネットで購入でき、ハーブやインディゴ配合など、商品豊富です。お値段も、コスパ良し!
「ぴあ」のヘナを使用したレポートは、下記の記事をご参照ください。
カラーリングには、ヘナ染めだけではなく、頭皮・毛髪の健康を害さない方法があります。美容院によっては、そういったメニューを用意している場合もあるので、頭皮・毛髪ケアの意識が高い系の美容院に相談してみてください。
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