3回目の流産の後に、2箇所の円形脱毛症(現在発毛中)と、びまん性脱毛症(治療継続中)になったララです。
私が流産した時、泣きました。心の拠り所を求めました。
流産後、心の拠り所を求めて
「流産するのに、なぜ神様は私を妊娠させたのか?」
「お空に帰った赤ちゃんの魂は、どこに?」
「早期流産でも、私はママなのか?」
不育症かもしれないという不安の他、私の中ではこの流産をどのように心で処理したら良いかわかりませんでした。
流産の理由を、体の機能だけではなく、流産のスピリチャル的な意味を求めていました。
同じように流産をされた方のブログを求め、同じような立場にある方の気持ちの克服の仕方、心の拠り所のアイデアを探し求めました。
お勧めがあった本などを読み、心の拠り所を探し続けました。
ここに、私が励まされた、心の拠り所となった本を紹介します。
「ママ、さようなら。ありがと」
胎内記憶で有名な、池上明さんの本『ママ、さよなら。ありがとう』です。
私は、流産以前に、池上明さんの胎内記憶に関する本『ママのおなかをえらんできたよ。』を読んだことがありました。
「赤ちゃんは、お空から見ていて、ママのお腹を選んでくれる」
偶然ではなく、赤ちゃんの意思でママを選んでくれた。妊娠をとても神秘的、そして温かく感じさせてくれた本でした。
流産後、初めて「ママ、さようなら。ありがと」を手にしました。
この本は、流産や死産で赤ちゃんをお空に返した方向けに書かれています。
大きな文字で、書体も優しく、1時間ほどぐらいでさっと読める内容です。
私の場合は、3回の流産が、全て初期流産です。「赤ちゃんの魂自体が存在しているのか?」そんな疑問を抱いていました。
この本を読むと、例えどんなに短い命でも、お腹に宿った赤ちゃんは魂ある存在と思えます。
そして、次の妊娠に、同じ魂の子が戻ってくるのかと、期待を抱かずにはいられません。
本を読んでいて、涙が止まりません。
読みながら、少しでも私のお腹に宿ってくれた赤ちゃんに思いを馳せ、温かい気持ちになりました。
「天国郵便局より」
『天国郵便局より おとうさん、おかあさんへ』は、産科医の鮫島浩二先生による本です。
この本は、流産、死産、誕生死の悲しみに寄り添う詩の絵本です。
詩に沿って、優しい絵と共に書かれている本です。
長文になりますが、下記、詩の1つです。
上記の池上明先生の本と同じように「赤ちゃんが、ママを選んでくれた」、そんなメッセージですが、赤ちゃんの気持ちから、書かれていて、すっと心に落ちます。
天国郵便局より
おとうさん、おかあさんへ
おとうさん おかあさん
辛い思いをさせてごめんなさい。天国を出発する前、神様から
「お父さんたちと一緒にいる時間は短いですよ。それでも行きますか?」
と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました。しかし、あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、地上に降りる決心をしました。
たとえあなたたちに悲しい思いをさせても、
たとえ一緒にいる時間は短くても、
あなたたちの子どもに数えられたかったからです。そして私の夢はかなえられました。
おかあさん、わたしは確かにあなたの胎から生まれましたよね?
おとうさん、わたしは確かにあなたの血を受け継いでいますよね?
わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことをわたしは誇りに思います。いまわたしは、あなたたちと共に過ごした、短いけれども楽しかった日々に思いを馳せ、
わたしに続き、あなたたちの家族になりたいという兄弟たちに
あなたたちのことを自慢する日々です。わたしは親戚のみんなと一緒に元気にしていますので、
もうこれ以上悲しまないでください。そして心から
「わたしの選びは正しかった」
と言わせてください。泣きたくなったとき
空を見上げてみてください。
わたしたちの姿が見えますよね。ゆっくり体調を整え、まだかなあ?と愚痴っている兄弟たちを迎えに来てください。
わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
そのことを私は誇りに思っています。
天国を出発する前、神様から
「お父さんたちと一緒にいる時間は短いですよ。それでも行きますか?」
と聞かれたとき、本当にショックで、悩みました。
私は、この言葉には、ぐっときて、泣いてしまいました。
そして、今、このブログを書いている今も、泣いています。
そう、お腹にきてくれた赤ちゃんは、短い命と知っていても、来てくれた。
少しでも良いから、私、そうママと一緒に過ごしたかった。
そして、お空で待っている赤ちゃんの兄弟達に、希望を抱かせてくれる詩です。
詩自体は、検索すれば、すぐに出てくるでしょう。
ただ、優しい本のイラストと共に、ふとした辛い瞬間に手元に置いておきたい一冊です。
誕生死
先に紹介した2冊は、赤ちゃんがママを選んでくれた系でした。
こちらは、種が異なります。
「流産死産新生児死で子をなくした親の会」が発行している、11家族が実名で語る実話集『誕生死』です。
表紙は、先の本よりも華やかさなどに欠けますが、流産、死産、新生児死という同じ境遇にある家族の方による、リアルな声です。
実は、私の姉は、予定日の3日前に胎盤薄利により死産しました。
私の流産だけではなく、家族として姉の誕生死を経験したことからも、この本に興味を持ちました。
私の初期流産ですら、辛い経験ですが、お腹で育てた期間が長いほど、その辛さを想像し、心が抉られる悲しさです。
リアルな体験談には、私も流産経験者として、強く共感、そして私の気持ちを代弁してくれるように感じました。
私は、第一子を出産した際には、妊娠期間はとにかく順調でした。
それが、流産を経験した後、さらには流産をきっかけに、様々な同じような境遇にある方の経験談を知り、無事に赤ちゃんを産めた事が奇跡に感じます。
SNSの妊娠報告や出産報告では、何もかもが順調で、問題もなく幸せに見えます。
見えないところで、悲しい出産や流産もたくさんある事を、私自身が流産を通じて身をもって知りました。
アマゾンのレビューにも書かれていましたが、「喜びの共有」だけではなく「悲しみの共有」は、とても貴重であり、大切な共有だと思います。
同じ誕生死の経験者でないと、わからない気持ちがあります。
流産のこの不安、悲しみ、モヤモヤを、なかなか言葉に変換できない中、この体験談『誕生死』では、私の気持ちを実によく代弁してくれるものでした
流産後、私は、無理して前向きになれる方法を探していました。
前期2冊は、確かに私の気持ちを温かくしてくれ、慰めてくれる本です。
けれど、このように経験者の体験談シェアは、私が1人ぼっちでない事を気がつかせてくれ、私は、この本にも慰められました。
まとめ
ちなみに、私の姉は、その後、無事に男児を出産し、今は5歳です。
流産、死産を経験された方が、その後、また赤ちゃんに恵まれた体験談を聞くのが私は、一番嬉しいですし、私に光を与えてくれます。
流産などの誕生死を、悲しむ気持ちは、やはり続くと思います。
それでも、上記に紹介した本は、慰め、拠り所になることと思います。
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