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3回目の流産時期に、2つの円形脱毛症を発見したサイト管理人のララです。2017年5月に、東京仕事兼ホリデー中に、思いがけず円形脱毛症を見つけた私は、約2ヶ月後、私の住むスペインで、皮膚科にいくことにしました。
日本での診断と異なりますが、スペインではこういう治療なんだなという程度にご参考にして頂ければと思います。今回行ったのは、普通の皮膚科であり、脱毛症専門クリニックではありません。
脱毛症の診察予約までが、一苦労
スペインではなく、東京に滞在中に、2つの円形脱毛症を発症しましたが、結局、スペインで医師の診断を受けれたのは、発見から既に2ヶ月ほど経過した頃です。
気持ちとしては一刻も早く病院に行きたかったのですが、スペインの医療システムの関係もあり、すぐに病院予約をすることができません。私はスペインに引っ越して半年ほどでしたが、この「掛かりたい時に、医師に会えない」スペインの医療システムに、がっかり、そして怒りさえも感じていました。
スペイン医療制度についてスペインでは、全員に無料の医療制度があります。ただし、公立病院のみでの検診や治療が対象となり、急患でない限りは、管轄の医療センターに赴き、総合医による簡単な検診を行います。
風邪や腹痛など、内科クリニックレベルの診断は可能ですが、皮膚科や婦人科、眼科など専門的な検診や治療が必要な場合は、医療センターの医師によって、病院での診察予約を取ります。
つまり、皮膚炎などを起こした場合でも、直接、皮膚科の診断を受けることはできません。まずは、必ず医療センターを通す必要があるのです。
診察予約日は郵便で通知が届き、最初に医療センターに赴いてから診察まで、1ヶ月以上かかることも多くあります。
この公的保険の他、プライベート保険に入る方も多くなっています。プライベート保険に加入した場合、公立病院ではなく、私立病院での診察が可能です。私立病院の方が、予約から診察までの期間が短く、医療設備も整っていることが多くなっています。
私はプライベート保険に加入しているので、私立病院の診察なら、早めに受診できいます。ただし、私のような田舎暮らしの場合、たとえプライベート保険に加入している場合でも、診察を受けられる私立病院自体が近くにないことがあります。
私の加入しているプライベート保険と提携を結んでいる私立皮膚科が近くになく、一番近いところで、車で1時間の距離。夫も私も、まだ車の運転ができない状態でした。
結局、義両親の運転する車で、バルセロナに帰省するまで、皮膚科診察を待つことになってしまいました。さすが、バルセロナは大きな街なので、病院の選択肢も多く、予約を申し込んだ翌日には診察を受けることができました。
やっとたどり着いた検診
今回向かった病院は、大きな大学病院などではなく、皮膚科クリニックです。私を担当してくれた医師は、50代ほどの女医さんでした。ドアから入ってきた時から、あまり堅苦しい雰囲気がない女性で、好感が持てます。
私はこの時「やっと脱毛症の診察を受けれる」と、心の中がホッとしました。
脱毛症を見つけてから、母には再三「早く治療を始めた方が治りやすい。早く診察を受けろ」と言われていた為、既に発見から2ヶ月を経過していたので、医師の診断を受けていないことが不安でした。
検診の流れは、日本で一般的に行われている流れとほぼ同じでした。
『円形脱毛症』の問診
まず、問診が行われ、次のようなことが質問されました。
- 脱毛症発症の時期
- 生活環境
- 東京からスペインへの引越し時期
- 第一子出産時の経過と時期
- 3回の流産時期
- 家族にアトピーや脱毛症の人がいるかの有無
『円形脱毛症』の触診
問診の後、医師がビニール手袋をはめ、円形脱毛症部分の触診です。触診時間は約1、2分。もっと細かく時間をかけて見るかと思いきや、意外に短時間、簡単なものでした。
少しの力で、脱毛症部分を引っ張られました。私は、髪の毛がゴソッと抜けることもなく、進行は止まっているようでした。
3、『円形脱毛症』の診断
問診と触診を終え、医師は「心配しないで。そのうちに生えてくるから」と、実に気軽な感じで言ってくれました。
この対応に、私は、かなりホッとしました。この時、深刻な顔をされたら、こちらまで心配になってしまいますよね。専門家であるお医者さんが、気楽な感じで大丈夫と言う言葉は、大きな安心感を与えてくれました。
脱毛症を発症してから、不安で、脱毛症について検索したり、脱毛症箇所を見るたびに不安に陥っていました。それが、全く心配ない口調で「生えてくるから」と言われ、心が前向きになりました。
この後、血液検査の手配、そして薬の処方箋を渡されました。その他のアドバイスは以下の通りです。
医師からのアドバイス
- 薬を塗った時、「引っ掛けないように軽くマッサージ」
- 頭皮に刺激が少ないシャンプーを使用
- あまり気にしすぎないこと
『円形脱毛症』の治療
ステロイドの処方(泡型スプレー)
脱毛症の治療では、ステロイドが利用されるとは情報サイトで予習していましたが、同じようにステロイド入りの泡型スプレーを、最初のバルセロナの診断の際に処方されました。
この泡スプレー、円形脱毛症部分もそうですが、特に、びまん性脱毛症の広範囲な箇所に薬を湿布し易かったです。
頭皮ケア系シャンプーへの切り替え
このブランドは、アトピー系や赤ちゃん用ケア製品を多く出しているので、知っていました。「抜け毛防止、育毛を促進」すると書いてあります。
最初からシャンプーには、あまり育毛効果を期待していなく、頭皮に優しければ良いかと思って使っています。頭皮は傷めないかもしれませんが、泡立ちが少なく、たくさんの液を使ってしまう(コスパ悪い!)、そして洗い上がりがきしむ感じが好きではありません。
2回目の「脱毛症」検診
血液検査
最初に診断を受けたバルセロナの医師からは、血液検査を受け、また経過観察のために1ヶ月後に来るように言われました。
ただ、この血液検査なのですが、私はバルセロナは帰省していただけで、わずか1週間の滞在です。なので、同じクリニックに行くことができないので、田舎の自宅に戻ってから、公立病院での診察予約のプロセスを開始。
結局、別の病院で診察後、同じように血液検査指示を受け、結果を確認できたのは、実に最初の診察から3ヶ月後です。治療が思うように進まないのは、本当にストレスです。
2回目の検診
今回は公立病院の皮膚科での検診。今回の担当医は、若い男性医師。看護婦さんも同室です。
主な診察手順は、前回と同じですが、血液検査結果のレビューが付け加わります。血液検査判定では、特に気になる値もなく、特別な異常は認められませんでした。
問診では、バルセロナの医師から処方されたステロイドの写真を見せた後、抜毛状態と脱毛箇所を説明。その後、医師が手袋をはめての触診。
円形脱毛症部分は、特に心配な点もなく、無事に発毛していることを確認。びまん性脱毛症についての治療を望んでいた私ですが、「少し薄いぐらい。大丈夫。」と、特別アップグレードした治療法などを提案されることなく、検診が終了しました。
この時点での悩みは、びまん性脱毛症だったので、何か積極的な治療方法を提案して欲しかったのですが、期待したような治療方法がなく、少々がっかりです。ただし、医師も看護婦も、非常に親切な感じで、私を不安にさせることがなかった点は、ありがたいです。
【2回目の検診】医師からのアドバイス
- 現在使用しているフォーム型ステロイド使用停止(こちらの方が強力)
- 別のステロイドを処方(今回は液体で、弱め)
- 頭皮ケア系シャンプー使用を勧められる(サンプル頂きました)
- ステロイドを使った時には、軽いマッサージを指導
結局、医師からは、上記のようなアドバイスを受けました。バルセロナの医師からも頭皮に優しいシャンプーを勧められていたものの使用していなかった私。今回は、脱毛症悩みの深刻度も上がったのと、サンプルを受け取ったので、サンプルと同じシャンプーに切り替えました。
まとめ
私の診察頻度は少なく、また初回の診察までもかなり時間がかかってしまいました。脱毛症を見つけたり、薄毛・抜け毛が気になり始めた方は、なるべく早く医師の診断を受けた方が良いと思います。
診察を受け、治療をしている気持ちが、心を安心させてくれる効果もあります。
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