女性に多いと言われる「びまん性脱毛症」。
現在、アラフォーの私も、びまん性脱毛症による薄毛に悩んでいる1人です。
びまん性脱毛症の完治は可能なのでしょうか?
びまん性脱毛症の見分け方、原因、改善方法、病院での治療方法について、わかりやすく解説します。
びまん性脱毛症の見分け方
このような悩みを抱えている人はいらっしゃいませんか?
「全体的に髪の毛ボリュームが。、少なくなった気がする…」
「髪が細く、弱くなった…」
「抜け毛が多くなった…」
「分け目が広く、地肌が透けて見える…」
このような症状が見られる方は「びまん性脱毛症」の可能性があります。
女性の加齢に伴い良く見られる現象で、部分的、もしくは全体的に髪の毛が細くなったり、抜け毛が増え、髪密度が減る脱毛症です。
このサイト管理人であるララも「びまん性脱毛症」に悩む女性の1人です。
下の写真は、本人の写真です。
分け目が、とても広いのがわかりますか?
私の場合は円形脱毛症(現在完治)を発端に、両耳後部分の全体的な抜け毛が増え、写真の通りに地肌がスケスケになってしまいました。
私の場合は、耳後ですが、びまん性脱毛症の一般的な症状として、頭頂部を中心に抜け毛がひどいケースが多いようです。
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びまん性脱毛症の原因
びまん性脱毛症には、大きく分けて2つのタイプがあります。
同じように薄毛の症状が見られますが、それぞれ、原因とメカニズムが異なってきます。
①FAGA(女性男性型脱毛症)
②休止期脱毛症
FAGA(女性男性型脱毛症)の原因
「FAGA(女性男性型脱毛症)」は、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れが主な原因で起こるびまん性脱毛症の一つです。
「AGA(男性型脱毛症)」のように、男性ホルモンからの影響が脱毛症原因となっていますが、その特徴は異なります。
AGA(男性型脱毛症)の場合は、前頭部生え際から脱毛症が進み、いわゆる「M字ハゲ」になりますいのですが、女性の場合は頭頂部を中心とした全体的な薄毛となる傾向があります。
ホルモンバランスの乱れる原因として、主に次のような原因があります。
ホルモンバランスが乱れる原因加齢
ストレス
睡眠不足
喫煙
飲酒
食生活の乱れ
ここで特に注目したいのが「加齢」です。
女性は、40歳を前後に、女性ホルモンの1つである「エストロゲン」分泌が減少します。
この「エストロゲン」には、髪の毛の成長を促し、成長を持続させる働きがあります。
女性の場合は、男性よりもエストロゲンを多く分泌しているため、男性よりも薄毛になりにくとされています。
このエストロゲン分泌は20代、30代をピークとし、40代頃から一気に減少してしまいます。
その為に、40代頃から、薄毛・抜け毛・ボリューム減少などの髪の悩みを抱える女性が増えています。
また、女性と男性ともに、女性ホルモンであるエストロゲンの他に、男性ホルモンも分泌しています。
エストロゲンの減少によりホルモンバランスが崩れると、女性の持つ微量の男性ホルモンが脱毛を促してしまい、薄毛の原因となってしまうのです。
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加齢が原因の場合は対策が難しい、、、
びまん性脱毛症による薄毛の原因が「加齢」によるホルモンバランスの乱れの場合、対策が難しいのが現状です。
ただし、生活習慣の乱れが原因の場合は、生活習慣を見直すことで予防や対策が可能となっています。
特に食生活を改善・見直すことは有効な対策の1つです。
髪や頭皮の成長に不可欠な栄養素が不足していないか、見直して見てはいかがでしょうか?
また、食品からの摂取が難しい栄養素は、サプリメントから摂取するのも対策の1つです。
特に、食生活からの摂取が難しいけれど育毛には必須な栄養素は「亜鉛」です。
休止期脱毛症
正常なヘアサイクルは3つのステップを繰り返しています。
①成長期(髪の毛が伸びる期間)
②退行期(髪の毛の成長が止まる期間)
③休止期(髪の毛が抜ける期間)
休止期脱毛症型のびまん性脱毛症の場合は、長期にある毛髪が急激に休止期に移行したり、休止期に入ったまま成長期に移行しない(つまり新しく発毛しない)状態が続いてしまいます。
6ヶ月以上かけて、ゆっくり進行する脱毛症で、部分的な脱毛症から、頭部全体の髪の毛が薄くなることが特徴とされています。
ヘアサイクルが急激に乱れる原因として、次のような原因があります。
ヘアサイクルが乱れる原因分娩後脱毛症(妊娠や出産)
経口避妊薬(ピル)
無理なダイエット
内臓疾患
「分娩後脱毛症」は、出産後の経産婦の約7割に見られる現象です。
妊娠中、赤ちゃんの成長を促す女性ホルモン分泌が活発になります。
しかし、出産後に、今まで盛んに分泌されていた女性ホルモンの分泌が停止し、急激に女性ホルモンのバランスが崩れます。
今まで、ヘアサイクルに沿って脱毛と発毛を繰り返していた毛髪が、分娩後に一気に育毛サイクル休止期に入ります。
その為に、出産後に急に抜け毛が増え、全体的な薄毛となる、一時的な脱毛症となります。
ただし、通常は約半年から1年でヘアサイクルが正常に戻る為に、自然回復します。
「経口避妊薬(ピル)」の服用中は、女性ホルモンが増加します。
服用を停止した場合、一気にヘアサイクルの休止期に移行する為に、一時的に抜け毛が増えることがあります。
前述の分娩後脱毛症のように、一定の期間をおくとヘアサイクルが正常に戻り、自然回復します。
「無理なダイエット」は、育毛に必要な栄養素の栄養失調を起こしたり、ダイエットによる体への急激な負荷によりホルモンバランスが崩れることで引き起こされる抜け毛・薄毛現象です。
「内臓疾患」など、臓器が重大な問題などがある場合、脱毛症として症状が現れることがあります。早めの検査や医師への相談をおすすめします。
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びまん性脱毛症の改善対策
FAGA(女性男性型脱毛症)のびまん性脱毛症で、加齢が原因の場合は、改善対策が難しいのですが、生活習慣の乱れが原因の場合は、生活習慣を見直すことで予防や対策が可能なのは前述の通りです。
加齢が原因の場合でも、それ以上に薄毛を悪化させない為にも、生活習慣などを見直したり、改善することで進行を遅めることは可能でしょう。
具体的にできる改善対策を説明していきます。
①生活習慣の見直し
②頭皮環境を整える
③病院での治療
①生活習慣の見直し
最初に実践したいのは「生活習慣の見直し」です。
まずは「毛髪の成長を阻害する悪習慣をやめる」。
その次に「毛髪の成長を促す良習慣を取り入れる」。
この2つのポイントを意識して抜け毛防止・育毛に取り組んでみてください。
「食生活」の見直し
前述の通り、食生活の改善は有効な育毛対策の1つです。食生活の悪習慣と良習慣を意識してアプローチしてみてください。
食生活の悪習慣脂っこい食べ物や甘いものを控える
お酒は深酒せずに、適量を飲む
食生活の良習慣育毛3大栄養素を意識して、バランス良い食事
食事から摂取が難しい栄養素はサプリを利用
「睡眠」の見直し
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、この成長ホルモンは髪の成長に不可欠です。
十分な睡眠が取れていなかったり、その質が悪いと、この大切な成長ホルモンが適正量分泌されないトラブルが起こります。
睡眠時間だけではなく、良質な睡眠を取ることが育毛につながります。
良質な睡眠は、成長ホルモンだけではなく、日中のパフォーマンスを上げ、ストレス対策にもなります。
「喫煙」の見直し
「喫煙は百害あって一利なし」です。
育毛だけではなく、健康全体に悪害を及ぼします。
「禁煙がストレスになって逆影響?」
喫煙者薄毛の夫を持つ妻の立場からは、言い訳です!
薄毛が理由だけではなく、家族と過ごせるかもしれない時間を縮めている可能性があります。
ぜひ、薄毛・脱毛症をきっかけに、禁煙を達成して欲しいです。
頭皮環境を整える
びまん性脱毛症対策として、生活習慣改善の次に取り入れて欲しいのが「頭皮環境を整える」ことです。
まず「誤った洗髪・白髪染め・頭皮ケアを避ける」ようにしてください。
次に「髪と頭皮に良い育毛剤や植物オイルなどを追加」してください。
では、具体的な「頭皮環境を整える」対策を説明していきますね。
正しい洗髪
正しい洗髪ポイントは2つです。
①しっかりとすすぐ
②ヘアケア製品を、優しい素材に切り替える
「しっかりとすすぐ」
薄毛になると、抜け毛を心配して、ついつい頭皮を触るのが強くなってしまいますが、頭皮にスタイリング剤やシャンプー、リンスなどが残っていると、毛穴が詰まります。
毛穴が詰まるとヘアサイクルが乱れる原因となり、健康な発毛を阻害します。
生え際なども、しっかりとすすぐように心がけてください。
「ヘアケア製品を、優しい素材に切り替える」
洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂までを落としてしまいます。
必要な皮脂が落ちると、肌を守るバリア機能を失い、失った皮脂を補おうと皮脂が過剰に分泌してしまいます。
過剰な皮脂は、毛穴が詰まる原因となり、育毛を阻害します。
シャンプーは洗浄力の優しい「アミノ酸系シャンプー」などに切り替えるようにしてください。
洗髪の際には、頭皮を傷つけないように、爪を立てずに指腹で優しく、泡立てながら洗うようにしてください。
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白髪染め・カラー剤を非ジアミン系に
美容院で使用、ドラッグストアで販売されている、ヘアカラー剤には、ジアミンというケミカルが使用されています。
ジアミンはしっかり思いの色に短時間で染め上げてくれるのですが、髪と頭皮を強く傷めます。
それだけではなく、炎症を起こしたり、ひどい場合にはアレルギー原因となり、呼吸困難を起こす危険性があります。
すでに脱毛症で悩んでいる方は、直ちに使用を控えたほうが賢明なケミカルです。
とは言っても、白髪などのケアは必要ですよね。
美容院やドラッグストアで見つける事は難しいのですが、ネットショップを中心に、天然植物染料を用いた白髪染めや、インドから古く伝わる100%植物性原料のヘナなどのオプションがあります。
これらの白髪染めは、ジアミン系のように強い染色力はないので髪色全体を変える事はできませんが、白髪ケアには有効です。
育毛剤の使用
「生活習慣の改善」「ヘアケア製品の見直し」の後に、育毛しやすい頭皮環境に整えてくれる育毛剤の使用が、おすすめです。
育毛剤は、必要な栄養素を外側から補給したり、保湿することで頭皮環境を整えてくれます。
女性の脱毛症の場合は、必ず女性専用の育毛剤を使用するようにし、いくら効果と実績に定評があっても男性用育毛剤は避けてください。
女性と男性では、もともとの頭皮環境が異なるだけではなく、そもそも脱毛症の原因も異なります。
男性用と女性用では、成分の濃度や、期待する効果と目的が異なります。
女性専用に配合された育毛剤は、女性の脱毛症に必要な成分が、しっかり配分され、より育毛効果を実感できるように設計されています。
それだけではなく、男性には有効な成分でも、女性には危険である可能性があります。
例えば、男性用脱毛症の治療薬である「プロペシア(フィナステリド)」は、ホルモンバランスに影響します。なので、女性の妊娠や出産に影響を及ぼすので、摂取禁止です。
天然植物オイルの使用
頭皮や髪に優しい有効成分として、天然植物オイルが注目されています。
女性用育毛剤のように、保湿効果などによって、頭皮環境を整えてくれるのが魅力です。
週に1度の集中的な頭皮ケアとして、天然植物オイルを用いた頭皮マッサージなどが効果的です。
さらに、天然植物オイルが魅力的な理由は、頭皮と髪以外にも、全身のボディケア用の万能オイルとして使用できる点です。
特に私がおすすめしたい天然植物オイルはモロッコの黄金「アルガンオイル」です。
アルガンオイルには、保湿効果の他、アンチエージング効果がたっぷり。さらに、他のオイルとの違うユニークな点は、SPF10程度のUV効果があります。
③病院での治療
「びまん性脱毛症かも?」と思ったら、一度は皮膚科の検診をおすすめします。
前述の通り、加齢による薄毛かと思ったら、内臓疾患という可能性も否定できません。
「円形脱毛症」の場合は、ステロイドなどを用いた積極的な治療が可能なのですが、残念ながらびまん性脱毛症の治療は、加齢によるホルモンバランスの崩れと、生活習慣が主な原因なので、保険対象となる積極的な治療が難しいのが現状です。
ただし、保険適応外となるものの、海外で効果が証明された薬などの処方や、頭皮環境を整える施術を行っている「脱毛症専門クリニック」があります。
それらの脱毛症専用クリニックでの治療を経て、びまん性脱毛症を完治させた方も多くいらっしゃいます。
びまん性脱毛症を完治には、脱毛症専用クリニック利用が効果的ですが、問題は費用です。保険対象外ということもあり、少しまとまった金額が必要です。
男性の脱毛症患者を中心としたクリニックが多い中、女性のための薄毛治療で有名なのが「横浜中央クリニック」です。
男性と一緒のクリニック待合室で、男性と顔を合わせるのが恥ずかしいと思う方は、多いのではないでしょうか。
横浜中央クリニックでは、女性薄毛の専門外来を用意しているので、はおすすめです。
現在の薄毛対策
私は、最初に円形脱毛症になり、病院で処方されたステロイド塗布で、間も無く完治しました。
ただし、同時期に始まったびまん性脱毛症による薄毛は、未だに続いています。
円形脱毛症のように保険対象の薬による治療法がないため、もどかしいのですが「生活習慣の見直し」と「頭皮環境を整える」ことを中心に、まずは悪習を辞め、育毛に効果的な新しい良い習慣を取り入れるようにしています。
その効果か「【脱毛症ブログ】抜け毛が減った!1ヶ月内に変更した薄毛対策」の通り、抜け毛が減ってきた感じがします。
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